후리가나로 읽는 일본 고전
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きらこうずけのたちば
吉良上野の立場
菊池 寛
菊池 寛의 吉良上野の立場(きらこうずけのたちば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,369자 · 24화면
「はい」
「この前――天和三年か、勤めたときには、いくら入費がかかったか?」
「ええ……」二人は、首を傾けた。藤井が、
「およそ、四百両となにがしと思いますが」
「そのくらいでした」と、安井が頷いた。
「四百両か! その時分と今とは物価が違っているから、四百両では行くまいな。伊東出雲にきくと、あいつの時は、千二百両かかったそうだ」
「あの方のお勤めになりましたのは、元禄十年――たしか十年でしたな」
「そうだ」
「あのとき、千二百両だといたしますと、今日ではどんなに切りつめても、千両はかかりましょうな」
内匠頭は、にがい顔をした。
「そんなにかかっちゃ、たまらんじゃないか。わしは、七百両ぐらいでどうにか上げようと思う」
「七百両!」と、二人は首を傾けた。
「少なすぎるか」
「さあ!」
二人は、浅野が小大名として、代々節倹している家風を知っていたし、内匠頭の勘定高い性質も十分知っていたので、
「それで、結構でしょう」と、いうほかはなかったが、伊東出雲とて、少しも裕福でないのに、その伊東が千二百両かけたとしたら、御当家が七百両では少しどうかしらと、二人とも思っていた。
「第一、近頃の世の中はあまり贅沢になりすぎている。