후리가나로 읽는 일본 고전
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めいしょうまんげつ
名娼満月
夢野 久作
夢野 久作의 名娼満月(めいしょうまんげつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,840자 · 37화면
それから同じく長崎中の桶屋を、裏長屋の隅々まで尋ねて、福昌号の註文で新しい味噌桶を作った家を探し出し、そこで百斤入の蓋附桶を十個作った事が判明すると、千六はホッと一息して喜んだ。
「それ見い。云わんこっちゃないわい。百斤入の桶が十個に味噌がタッタ三百五十斤……底の方に鋸屑と小判が沈んどるに、きまっとるやないか」
とつぶやくと、思わず躍り上りたくなるのをジッと辛棒して、何喰わぬ顔で同じ型の蓋附桶を十個、大急ぎで誂えた。それから今度は金物屋に行って鉛の半円鋳を六百斤ほど買集め、そっくりそのまま町外れのシロカネ屋(金属細工屋)に持って行って、これは蓬莢島から来た船の註文ゆえ、特別念入りの大急ぎで遣ってもらいたい。蓬莢島でも一番の大金持、万熊仙という家で、この六月に生れる赤ん坊のお祝いに、部屋部屋の天井から日本の小判を吊るすのだそうで、ソックリそのまま蠅除けにするという話。普通の家では真鍮の短冊を吊すところを金持だけに凝った思案をしたものらしい。面倒ではあろうが、この鉛鋳の全部を大急ぎで小判の形に打抜いて金箔をタタキ付けてもらいたい。糸を通す穴は向うに着いてから明けるそうな。