후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 吸血鬼(きゅうけつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,554자 · 381화면
引手の廻転が止まると、ドアそのものが、一分ずつ、一分ずつ、極度に用心深く、開き始めた。
黒い一寸法師は、まだ天井裏にいる筈だ。彼ではない。とすると、今、恐ろしい程の用心深さで、ドアを開いている奴は、そもそも何者であろう。
鬼といわれた恒川警部でさえ、湧き起る好奇心と、何ともいえぬ恐怖の為に、呼吸がはずんで来る程であった。
一寸、二寸、一尺、二尺、遂にドアは全く開かれた。外の奴は合鍵を所持していたのだ。
懐中電燈を持つ、明智の動悸を拡大して、壁の円光は、ブルブルとリズミカルに揺れている。
その揺れる光の中へ、外の廊下から、スーッと入って来た、異様の人物。
それを見ると、二人の見物は、予め明智の注意があったにも拘わらず、思わず「アッ」と小さな叫び声を立てないではいられなかった。
その人物は、黒いソフト帽、黒マント、大型の色眼鏡に、マスクをつけた、例の唇のない怪賊と、そっくりそのままの扮装であったからだ。
怪人物は、円光の中を、ジリジリと進んで行く。進むにつれて、明智の懐中電燈も、丁度スポットライトが、舞台の演技を追うように、人物と共に壁をはって行く。