일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 吸血鬼(きゅうけつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 190,554자 · 381화면

아오조라 문고

見渡した所、明智の姿がかき消す様に、なくなっていたからだ。

彼は外へ走り出たいのを、やっと我慢して、階段を駈降り、扉の中を探し、狭い穴蔵の中をキョロキョロと歩き廻った。どこにも人の気配さえせぬ。

墓場の様な静けさ。陰気なカンテラの赤茶けた光り。目に浮ぶは、いつかの晩の、あの恐ろしい怪物の姿だ。唇のない歯ばかりの笑い顔だ。

三谷は背筋に水をあびた様な感じで、急いで穴蔵を飛出し、階段を昇り始めた。すると、どこからか、姿はなくて、声ばかりが、

「三谷さん……」

と聞こえて来る。ギョッとして、立止り、

「どこです。どこにいらっしゃるのです」

叫ぶ様に聞き返す。

「ハハハハハハハ、ここですよ」

パチンと音がして、三谷の頭の上でライターが点ぜられた。

見ると、階段の天井に、平蜘蛛の様にへばりついた明智の姿。

「これが賊の妖術ですよ。ごらんなさい。この両側に、天井を支えている太い横木があります。これに両手両足を突っ張っていれば、下を通る人は少しも気がつきません」

明智は天井から飛び降りて、手をはたきながら、

「つまり、賊は、あなた方が奥の穴蔵へ這入ったのと、引違いに、この隠れ場所を降りて、外へ逃げ出してしまったのです。