후리가나로 읽는 일본 고전
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のろいのダイヤモンド
呪の金剛石
野村 胡堂
野村 胡堂의 呪の金剛石(のろいのダイヤモンド)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,393자 · 28화면
が、忍耐とチップとのお蔭で、やっとこれだけの事を聞き出しました。
ボイロフの病気は、破傷風であったらしい事、病中は同室の飴屋が親切に世話をした事、死んだ日、もう一人の立派な外人がやって来て、自分はボイロフの友人だから、遺骸の世話を引受けた上、遺留品は本国の遺族の者へ送ってやり度いと申し出でた事。
その異人が、ボイロフの室代や食扶持の借金をすっかり払った上、相当の手当をして、区役所の届出から、遺骸の始末まで残る所なくして行ったというのです。亭主に言わせると、
「異人というものは親切なもので。……」
こいつ、大分鼻薬が利いたらしい口ぶりです。
「ボイロフの持って居た荷物はどうしたい」
「何があるもんかネ、古鞄に売れ残りの指環が二三十、あれは一つ三銭にもなりやしない。それから古シャツが二枚、それだけだよ。その異人は、荷物やら着物やらを、くり返しくり返し念入にしらべて、どうしても一つ不足なものがあると言って居たよ。女房の話では、仏の腿の繃帯まで解いて見たんだそうだが、あの疵が因で、そこから破傷風の黴菌が入って死んだと言うから、考えて見ると気味の悪い話さ」
無愛想な亭主に、これだけの口を利かせるためには、二つ三つ銀貨を握らせなければならなかった事は申すまでもありません。