후리가나로 읽는 일본 고전
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わし
和紙
東野辺 薫
東野辺 薫의 和紙(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,557자 · 70화면
それが、街はずれの素人下宿の二階で、猫背をかがめて寝具の荷造りをしていた五十男に、視線のやり場に困った気恥しい笑顔を向けられると、今度は拍子抜けのした狼狽でかえってどぎまぎするのであった。
「一汽車遅れて来たもんでまあだはァきまらねえで。」
半ば口の中で呟いて、癖になっているらしく、手拭で裾のあたりをはたきながら坐るのだが、お父さん、兄さんに座布団を上げてと娘に言われて、あわてて階下へ立って行ったりした。若い友太の、改まった挨拶のぎごちなさへ、そうでがすとも、武運長久が何よりでがすと、絶えず人のいい頷きを返していた。
「決して無理な仕事なんどはさせないで、お父さんもその点は安心して貰いやす。」
「なァにお前様、からだはうんと動かした方が、かえって丈夫な嬰児が生れるもんでがすて。」
無論うらの意味にも聞くべき言葉であろうが、それが少しの嫌味もなく、素直な父親の愛情で訴えてくるのであった。何かで父親が階下へ降りて行った時、いいお父さんだなあと世辞のない感動をもらした友太に、ちっとも気が利かないって言われてますのと、としゑもうれしそうにした。
工場の昼の休みを、特別門から出して貰って来たというとしゑの弟は、親子丼をあつらえての四人の食事中にも、時々上目使いに友太を見た。