후리가나로 읽는 일본 고전
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わし
和紙
東野辺 薫
東野辺 薫의 和紙(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,557자 · 70화면
七
八軒町の産婆の家までは急いでも一時間の上はかかった。身をかがめて奥へ入って行くとしゑを見送って、そうかいよいよ惣吉の子供も生れることになったかと、妙にくすぐったく頬を撫でられながら、友太は土間の壁の提灯をおろしてきた。包装の仕事をやめてうろうろしているせんに、よし! 嫂ねに手伝えやと声をかけてから、料峭と冴えた星明りの外へ出た。
七
味気なさにくず折れ切った気力を隠したいばかりに、よしやとしゑからはかえって見透かされるだけのことだったが、何かというと気張った声を上げた。かと思うと見栄などはどうでもいい心弱さに溺れ込んで、娘と嫁を前にわざと露骨に愚痴てみせたりしていたおときに、としゑの子が生れた日から、何か生々としたものがそのものごしに甦ってきたのであった。産婆は三日間来ただけで、あとはおときが浴みをさせた。惣吉が生れた時そっくりの、眼の大きな女の子である。
「な、勝子、こんなめんごい嬰児の顔も見ねえで死ぬなんて、勝子のおじちゃ(おじいさん)も馬鹿なお祖父ちゃだ。」
と、口ぐせの独り言を呟いては盥の嬰児を愛撫した。
だが、こうしたおときを、まるで再び試みでもするかのように、家の生活の模様をがらりとかえねばならない事が待っていた。