후리가나로 읽는 일본 고전
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さいてゆくはな
咲いてゆく花
素木 しづ
素木 しづ의 咲いてゆく花(さいてゆくはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,478자 · 17화면
』
兄は再び云って、妹の顔を見たが、その部屋の静まりかえった様子や、妹の瞳が涙に光っているようなのを見て、彼は妹をなにがなしにあわれだと思った。そして彼女がどことなく神々しくふれてはならないものゝように見えた。彼は彼女を安心と静けさのなかに置こうとそのまゝ静かに襖を閉じた。彼は一人で歌をうたいながら庭の方に歩いて行った。
少女は、そのあとを見送って茫然と泣き出しそうになった。兄の様子がなんだか自分をさげすんで相手にしないようにも見えたのであった。彼女はしみじみと、何人にも話すことの出来ない自分一人のかなしさや恥しさや不安を持たねばならない身が淋しかった。
少女は、もはや世のすべての人が厭わしく逢いたくないと思った。たった一人になりたい。そして早く早く月日が北風のように立ってしまえば、いゝと思ったが、すぐそのあとからなぜ自分は女に産れたろうと考えた。なぜ自分は女にならなければならないのだろう、少女はもはや女であるという自分の運命を呪い初めたのであった。そして女であるという自らを卑下し、自らをあわれんだ。
男にさえ生れたら、私はいつも/\楽しかったに違いない。