후리가나로 읽는 일본 고전
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さいてゆくはな
咲いてゆく花
素木 しづ
素木 しづ의 咲いてゆく花(さいてゆくはな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,478자 · 17화면
やさしい母にもなつかしい兄にも姉にも、自分は罪人のように逢うことが出来ないように思った。
『どうして逢おう。』少女は、この不意な、肉体上の今の変化が、なにか知られざる罪に対する罰のように思われてならなかった。けれども彼女はすぐに、『わたしは知らないのです。私はなんにも悪いことを致しません。』と心のなかに哀願した。少女は、まだ若い幼い心に、苦しみや悲しさは、悪という罪に対してのみ受ける罰でなければならないと思ってたのだ。そしていま、この烈しい苦しい恥羞は、罰を受けた時の良心であろうと思ったのだ。
『私はなんにも知らない。』
彼女は、遣瀬なさとかなしさと、不安との為めに立上ることも出来ずにいた。そして、彼女の美しい腕や胸は疲れて、眼は不安に空を見つめたまゝしばらくふるえていた。
しかし人間のあらゆる感情と行為とは、どれだけ生理的によって強いられるかわからない。
少女はまたすべての感覚が著しく、鋭敏になっていた。彼女の乱れた髪のなかの小さな二つの耳は真赤になって、襖の外にする物音や声をすばやく捕えることによって、おのゝいているのであった。そして、いまにも何人かゞこの襖を開けて自分を見るであろうという予覚によってたまらなく不安でならなかった。