일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ラマのゆくえ

喇嘛の行衛

国枝 史郎

国枝 史郎의 喇嘛の行衛(ラマのゆくえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,238자 · 21화면

아오조라 문고

彼の本来は憂鬱である。その憂鬱を払い落とそうとして彼は冒険に身を投ずる。彼の職業が私立探偵であり、彼の好嗜が旅行であるということは如何にも正当のことである……彼の旅行記の優れている点は観察の鋭いということである。勿論同時に正確でもある。彼の詩の持っている特色は現実的ということである。彼は決して夢を書かない。事実その物の持っている美を彼は宛然に細叙する……芸術家としてのホートン氏と探偵としてのホートン氏との二個の性格に共通するものは『霊妙なる直感』それである。混乱している犯罪の真只中へ飛び込んで行って彼の『霊妙なる直感』によって犯罪事件の解決をし、犯人を発見するように、広い芸術の曠野の中へ彼は堂々と這入って行って彼の『霊妙なる直感』に依って其処から『真善美』を掴んで来る……多くの芸術家の大概の者は何等かの性癖を持っているが夫れをホートン氏も持っている。犯罪を解決する最初の端緒を将に握ろうとする一時刻彼は憂鬱になるそうである――」

アーサー・シモンズの批評の通り詩人探偵のホートンは、馬袁長老の物語を熱心に終いまで聞いて了うと、物語の中から今回の事件に就て何等かの端緒を掴もうとしてか、俄にその顔を憂鬱にし眼から光を失わせたまま、物も云わずに考え込んだ。