후리가나로 읽는 일본 고전
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ラマのゆくえ
喇嘛の行衛
国枝 史郎
国枝 史郎의 喇嘛の行衛(ラマのゆくえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,238자 · 21화면
というようにホートンの顔を凝視した。つまり長老は心の中で、いかに英国の官憲が紹介してよこした探偵であるにしても、こんなに若い異国人へ――この時ホートンは二十八であった――宮中の若い上※(「藹」の「言」に代えて「月」、第3水準1-91-26)などを対面させるということは喇嘛宮中の掟に背いた不都合極わまる行為であって、許可すべからざることであると、このように思っているのであった。しかし飜って考えて見ると、此西蔵という国は英国政府の勢力の下に圧迫されている国であって、拉薩の市には其英国の軍隊さえも入り込んでいる。その勢力のある英国の権力を持って軍隊からわざわざ遣こしてくれたこの人物――ホートンと名乗るこの人物の、こればかりの要求を拒絶するということも義理合いとして出来難い。それに他ならぬホートン氏は行衛不明の※(「口+二点しんにょうの達」、第4水準2-4-40)※喇嘛と喇嘛の使用する玉璽とを発見しようそのために来てくれた人であって見れば、一層要求は断わりがたい――で長老は渋々ながら女官の琅玉を召し寄せた。
胸に垂れ下げた頸飾と額の瓔珞とを揺がせながら、静々と這入って来た琅玉はホートンの姿を眺めても、少しも驚きはしなかった。