후리가나로 읽는 일본 고전
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
高浜 虚子의 回想 子規・漱石(そうせきしとわたし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,187자 · 231화면
これは居士の愛が深かったともいえる。居士の慾が突張っていたともいえる。いずれにしても見様言様である。居士はかつて余らが自己の俳句をおろそかにするのを誡めてこういう事を言ったことがある。自分はたといどんな詰まらぬ句であっても一句でもそれを棄てるに忍びない。如何なる悪句でも必ずそれを草稿に書き留めておく。それは丁度金を溜める人が一厘五厘の金でも決して無駄にはしないというのと同じ事である。僅か一厘だから五厘だからと言ってそれを無駄にするような考があったら如何に沢山の収入のあるものでも金持になることは出来ない。それと同じ事で、たとい如何に沢山の句を作る人でも、その句を粗略にして書きとめておかないような人はとても一流の作者にはなれない。そういう点に於て私は慾張りであると。即ちこの意味に於て居士は慾張りであった。執着心があった。愛があった。
松山で初めて居士に逢ってから神戸病院、須磨保養院、道灌山に至るまでの余は居士の周囲に在る一人として自ら影の濃い感じがするが、それ以後『ホトトギス』を余の手で出すようになるまでのおよそ三ヶ年間はよほど影の薄い感じがする。もっともこれはただ感じである。