후리가나로 읽는 일본 고전
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こくさいさつじんだんのほうかい
国際殺人団の崩壊
海野 十三
海野 十三의 国際殺人団の崩壊(こくさいさつじんだんのほうかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,767자 · 31화면
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。兎も角、そこのところは諸君の御判断におまかせするとして、怪事件の物語をはじめようと思うが、一種の実話であるだけに、筋ばかりで、描写が充分でないのは我慢していただきたい。
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古ぼけた大きな折鞄を小脇にかかえて、やや俯き加減に、物静かな足どりをはこんでゆく紳士がある。茶色のソフト帽子の下に強度の近眼鏡があって、その部厚なレンズの奥にキラリと光る小さな眼の行方は、ペイブメントの上に落ちているようではあるが、そのペイブメントの上を見ているのではないことは、その上に落ちていたバナナの皮を無雑作に踏みつけたのをみていても知れる。バナナの皮を踏んだものは、大抵ツルリと滑べることになっているが、この紳士もその例に洩れずツルリと滑ったのであるが、尻餅をつく醜態も演ぜずに、まるでスケートをするかのように、鮮かに太った身体を前方に滑らせて、バナナの皮に一と目も呉れないばかりか、バナナの皮を踏んだことにも気がつかないようにみえた。そこで紳士は、急に進路を左に曲げて、ある大きな石の門をくぐって入った。守衛が敬礼をすると、紳士は、別にその方を振りむいてもみないのに、鮮かに礼を返したが、その視線は、更に路面の上から離れなかった。