후리가나로 읽는 일본 고전
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こくさいさつじんだんのほうかい
国際殺人団の崩壊
海野 十三
海野 十三의 国際殺人団の崩壊(こくさいさつじんだんのほうかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,767자 · 31화면
軽く帽子をとったところをみると、前頂の髪が可なり、薄くなっている。年の頃は五十四五歳にみえた。
この紳士は、構内を物静かに歩いて行った。それは五階建ての白い鉄筋コンクリートの真四角なビルディングが、同じ距離を距てて、墓場のように厳粛に、そして冷たく立ち並んでいる構内であった。紳士は、そのようなビルディングの蔭を七つ八つも通りすぎてから、これはまた何と時代錯誤な感じのする煉瓦建のビルディングの扉を押して入って行った。そこで紳士は直ぐ左手の壁にかかっている沢山の名札の中で一番上の列の一番端にかかっていた「研究所長鬼村正彦」と書いた赤い文字のある札を手にとって、その裏をかえすと、又復の位置にパチリと収めた。赤かった文字が、今度は黒い文字に代り、矢張り「研究所長鬼村正彦」と名が読めた。さてその老紳士鬼村所長は、この動作中にも、別に視線を動かすようなこともなく、札をかえしてしまうと、階段の下の薄暗い隅にある扉を開いて、それから長い廊下を、音のしないように歩き、一番奥まった部屋の中に姿を消した。すべての行動が、いかにも馴れ切った世界に、大したエネルギーを費すことなしに、いとも正確にすすめられてゆくという風に見えた。