일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

とちにかえる

土地に還る

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 土地に還る(とちにかえる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,523자 · 22화면

아오조라 문고

それで、炭や缶詰や麦などの重い配給物がある時は、いつも正子の分をも運んでやりました。正子は彼に靴下や手拭やハンケチを手渡しすることがありました。それから、彼の畑の野菜物を自由に採ってゆくようになりました。蚕豆が食べ頃になってるから四五本抜いていらっしゃいと、彼が誘ったのが始まりで、彼が畑に出てる時は彼女もよく遊びに来、彼がいない時でも、トマト、胡瓜、茄子、菜っ葉の類など、自由勝手に採ってゆくようになりました。

ただそれだけのことで変りない日々が過ぎ去りました。

そして、或る曇り空の蒸し暑い日、久しぶりに焼酎の配給がありまして、その上直吉の野菜物への御礼にと隣家から焼酎の贈り物もありまして、直吉は、借家主の坪谷仁作と共に、縁端で杯を交わしました。坪谷の妻の保子が気を利かして、ちょっとした酒の肴も拵えておいてくれました。

酔ってくると、直吉の顔は赤くなると共に、その火傷した半面が光沢を浮き出させ、あかんべえの眼が細工物のように見えました。その顔を彼は伏せがちに、電灯の光りを避けるようにして、ともすればなにか考えこむのでした。

坪谷はいたわるように言いました。