후리가나로 읽는 일본 고전
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ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
己としては中学にはいれば高岡にいなくてはならないが、商業学校ならN港へ行くより外になかったから、一日も早く家を出たい欲求からそう主張した訳だった。己はそう頭脳の悪い人間ではなかったらしく、商業学校の試験にも及第して意気揚々と忌わしい家を出て、はじめて知らない人達の中へ出たのです。静子、己の十四のときだよ。己はそのとき同じ高岡の出身でその町で乾物問屋をしている家に下宿していたが、その家は主人と三十四、五の主婦さんだけで子がないのだ。「尾沢さんが長男でなかったらほんとに家の息子さんに貰うんだに」とよく肥った四十近い主人が言うのをかなり真面目に「なりますとも」と答えていたあの頃の己に残っていた初心さは実に涙が零れる。ところがだ、己が十五の秋、その壮健なとても死にそうでなかった主人が死んだのだ。主婦さんは気丈な性質だから自分で乾物屋をやるといって店を閉じなかった。静子、己は白状するが、その主人が死んだことを学校から帰って来て主婦さんに聞いたその刹那ある忌わしい関係の妄想が己の全身を痺らしたのだ。ああ、己は十五の熟しきらない童貞をその主婦さんによって破ってしまったのだ。