후리가나로 읽는 일본 고전
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ちじょう
地上
島田 清次郎
島田 清次郎의 地上(ちじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 175,250자 · 350화면
己は何者でもありたくないのだ。己達がいう(何者)でありたくないのだ。己は『生命』でありたくないのだ。己達は死は虚無であると信じているものもあるらしいが、己には死は虚無、一切の終りとは信じられないのだ。何かであるに相違ないのだ。死もまた生であるに相違ないのだ。すでに己が今人間である限り、尾沢重太という人間である限り、この己が死んで焼かれたところが、何かであるには相違あるまいがな。己は噴火口に身を投じたとする、それでも己は必ず何かであるに違いなかろう。たとえ己が地球外の大空へ抛り出されたとしても広大な宇宙のどこかに何かとしてあるに相違はあるまい。己にはそれが苦痛だ。静いちゃん、ほんとに、本当の意味で『無』ということは己達には許されていないのだ。したがって本当に己達には『自由』はないのだ。永劫の囚人だ。静いちゃん、そう思わないかね」
「わたしにはよく分りませんわ。もうそんな話は止して、せめてわたしという女を相手に、少し遊んだ方がいいじゃないの。ね、尾沢さん」
尾沢は黙っていた。そしてむっくり起きあがって、つく/″\と女の微笑を見ていたが、泣くように「悲しい遊戯か」