후리가나로 읽는 일본 고전
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こうふ
坑夫
夏目 漱石의 坑夫(こうふ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 141,690자 · 283화면
真から一万人を畜生と思い込んで、その畜生がまたことごとく自分の敵だと考え詰めた最強度の断案を、忘るべからざる痛忿の焔で、胸に焼きつけた折柄だから、なおさらこの安さんに驚かされた。同時に安さんの訓戒が、自分の初志を一度に翻えし得るほどの力をもって、自分の耳に応えた。
しばらくは二人して黙っていた。安さんは一応云うだけの事を云ってしまったんだから、口を利かないはずであるが、自分は先方に対して、何とか返事をする義務がある。義務をかいては安さんに済まない。心底から感謝の意を表した上で、自分の考えも少し聞いてもらいたいのは山々であったが、何分にも鼻の奥が詰って不自由である。しかも強いて言葉を出そうとすると、口へ出ないで鼻へ抜けそうになる。それを我慢すると、唇の両端がむずむずして、小鼻がぴくついて来る。やがて鼻と口を塞かれた感動が、出端を失って、眼の中にたまって来た。睫が重くなる。瞼が熱くなる。大に困った。安さんも妙な顔をしている。二人ともばつが悪くなって、差し向いで胡坐をかいたまま、黙っていた。その時次の作事場で鉱を敲く音がかあんかあん鳴った。今考えると、自分と安さんが黙然と顔を見合せていた場所は、地面の下何百尺くらいな深さだか、それを正確に知って置きたかった。