후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ぼちてんぼうてい
墓地展望亭
久生 十蘭
久生 十蘭의 墓地展望亭(ぼちてんぼうてい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,485자 · 93화면
竜太郎は、うすうす察していた。仰向けに寝たまま、慇懃に目礼をかえした。
「私は、志村竜太郎。……仏国文学士」
「短い御交際でした」
アウレスキーが、右手を差し出した。竜太郎は、しっかりと、それを握った。
「ほんとに、短い御交際でした」
長い廊下の端のほうに、ぼんやりとした払暁の乳白色が流れこんできた。どこか遠いところで、急調子に小太鼓を打つ音がしていた。
廊下の反対の側から、大勢の重々しい跫音が歩調をとりながら近づいてきた。
監房の扉がひき開けられ、二十四五の、美少年とでもいうべき、林檎のような赤い頬をした若い士官を先頭にして、一隊の兵士が入って来た。
監房の中の二十人は、二列縦隊に並ばされ、八人の兵士がその両側に附き添った。
この陰気な行列は、ところどころに水溜りのある暗道を粛々と歩いて行った。先頭の美少年の士官の歩調だけが、ひどく快活で、何かしら、それが、滑稽に見えるのだった。
一同が引き出されたところは、広々とした砲台の営庭だった。正面に角面堡の高い壁がつづき、遠いその端に、糸杉の黒い列があった。
夜はまだすっかり明け切らず、薄い朝霧が、煙のように営庭の中に流れていた。