후리가나로 읽는 일본 고전
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はか
墓
宮本 百合子
宮本 百合子의 墓(はか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,972자 · 10화면
市原との間のうまくゆかないのも、幾枝の気持で判断すると、そういう目に見えない良人の癖が第一の原因であるらしかった。然し、三四年前、長い間、今病室になっている書斎で相談した祐之助が、
「――どうも義兄(にい)さんには敵(かな)わないや」
と、延した小指の爪で、髪のわけめを掻き掻き照れかくしの剽軽(ひょうげ)た風で茶の間に出て来て以来、上京しても、ほんの申わけに顔を出すぎりになった。しかも幾枝と話すだけで、彼女が、
「ちょっと見て来ましょうか」
と立ちかけると、彼は大仰に両手でこれを制した。
「いいよ、いいんですよ、私はすっかり嫌われちまったんだから――勘当さ」
「冗談じゃない」
「本当ですよ」
「――ほんと?」
すると、祐之助は、
「ハハハハハハ」
と哄笑した。その放蕩者らしい笑い声が書斎へ聴えないわけはなかった。けれども、荻村は、彼については一言も発せず、竹田に似たようで更に敏感さのこもった山水などを描いている。
幾枝は、そのいきさつについては、絶対に沈黙を守っていた。男達は面倒なものだ。――二十年近い結婚生活で、彼女は、良人の内的生活には容喙しきれないもののあるのを承知していたのだ。