후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ばいしょくかもなんばん
売色鴨南蛮
泉 鏡花
泉 鏡花의 売色鴨南蛮(ばいしょくかもなんばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,926자 · 28화면
すぐに電車が来た処で、どうせ一度では乗れはしまい。
宗吉はそう断念めて、洋傘の雫を切って、軽く黒の外套の脇に挟みながら、薄い皮の手袋をスッと手首へ扱いて、割合に透いて見える、なぜか、硝子囲の温室のような気のする、雨気と人の香の、むっと籠った待合の裡へ、コツコツと――やはり泥になった――侘い靴の尖を刻んで入った時、ふとその目覚しい処を見たのである。
たしか、中央の台に、まだ大な箱火鉢が出ていた……そこで、ハタと打撞ったその縮緬の炎から、急に瞳を傍へ外らして、横ざまにプラットフォームへ出ようとすると、戸口の柱に、ポンと出た、も一つ赤いもの。
二
威しては不可い。何、黒山の中の赤帽で、そこに腕組をしつつ、うしろ向きに凭掛っていたが、宗吉が顔を出したのを、茶色のちょんぼり髯を生した小白い横顔で、じろりと撓めると、
「上りは停電……下りは故障です。」
と、人の顔さえ見れば、返事はこう言うものと極めたようにほとんど機械的に言った。そして頸窪をその凭掛った柱で小突いて、超然とした。
「へッ! 上りは停電。」
「下りは故障だ。」
響の応ずるがごとく、四五人口々に饒舌った。