후리가나로 읽는 일본 고전
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なつのそうれつ
夏の葬列
山川 方夫
山川 方夫의 夏の葬列(なつのそうれつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,161자 · 122화면
腰をのばし、ゆっくりと立ち上がった。
「そうだね、なにも変わりゃしない。……君のいうとおりだ。ぼくは、いままでどおりの君とぼくの関係を、変えるつもりはないんだ。……心配することはないよ」
「………」
答えは聞けなかった。ぼくは山口を見た。……呼吸を止めたように、みるみる山口の頬は紅く染まり、はげしいものが顔に、目に充満した。しかし、怒りというよりそれが羞恥であり、ある屈辱の我慢であり、外側にむかって爆発し挑みかかるなにかではなく、内側へのそれであることは明瞭だった。
中空をつよく睨みつけて、顔じゅうを真赤にしたまま彼はじっと動かなかった。
なんだやっぱりそうか。――ぼくに、しらけた納得が来ていた。気がつかないふりをし、ぼくはそのまま屋上への出入口のほうへ歩きかけた。なんとなく、これ以上彼と話したくなかった。
「……山川」
五、六歩ぼくが彼を離れたときであった。思いがけないほど晴れやかな山口の声が、ぼくを呼んだ。
「山川。……二人でこの煙突にのぼってみないか?」
ぼくが立ち止ったのは、だが、彼のその言葉の内容に気をとられたせいではなかったのだ。
じっさいは、はじめて急激にうちとけてきた山口がめずらしかったから、びっくりして態度を変更したのにすぎなかった。