후리가나로 읽는 일본 고전
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なつめせんせいのついおく
夏目先生の追憶
和辻 哲郎
和辻 哲郎의 夏目先生の追憶(なつめせんせいのついおく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,272자 · 21화면
三
しかし影は格好から、釣合から、どうしてもほんとうの面としか見えなかった。あまりうまくできているのでその面が奇妙に気に掛かり、あとで悪かったと感じたほど執拗にその面を問題にした。――この出来事がひどく気になっていただけに、臨終の日「死面」という言葉を聞いた時、私は異様な感じに胸を打たれた。ほんとうに悪い辻占であった。鼻の曲がっていたことも。
私が先生に初めて紹介された日にも奇妙な事があった。十八の正月に『倫敦塔』を読んで以来書きたかった手紙を、私は二十五の秋にやっと先生にあてて書いて、それを郵便箱に投げ入れてから芝居に行った。私の胸にはまだその手紙を書いた時の興奮が残っていた。その時に廊下で先生に紹介された。それまでかつて芝居や音楽会で先生を見かけた事のなかった私が、その日特に芝居で先生と落ち合わなければならなかったのは私にひどく不思議に思えた。少なくとも私だけにはその日がただの日ではないように見えた。
三
先生を高等学校の廊下で毎日のように見たころは、ただ峻厳な近寄り難い感じがした。友人たちと夕方の散歩によく先生の千駄木の家に行ったが、中へはいって行く勇気はどうしても出なかった。