일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よるのちょう

夜の蝶

山本 周五郎

山本 周五郎의 夜の蝶(よるのちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,345자 · 21화면

아오조라 문고

「この先に、この先の緑町二丁目に知ってる者がいたんだが、いってみたら引越しちまって、どこへいったかわからないんだ」

「あの辺は辰年(天明四)の火事で焼けましたからね」

向うの飯台から竹造が云った。

「おやじ、酒だ、それから味噌煮を一つ」

「こっちは濁ったのをくれ」と勇吉が云った。「ついでに汁のお代りだ」

旅装の客は自分の盃に酒をつぎ、ゆっくりとひと口すすって、大事そうに下へ置いた。塵よけの手拭を深くかぶっているので眼鼻だちはよくわからないが、日にやけた浅黒い横顔や、甲掛けから出ている手爪先や、また身妝のさっぱりとしたようすでみると、大きな商家の番頭というふうであった。

「どこへ隠れたの、高次、どこよう」

空地の向うで(また)女の声がした。

「京伝のお幸さんじゃねえか」蔵番の六兵衛が云った。「いまの声はお幸さんじゃねえか」

「なにか声がしたか」

「お幸さんは寮だろう」と勇吉が云った。「このあいだ、お梅どんに会ったら、ずっと寮のほうにいるって云ってたぜ」

与平が註文の品を盆にのせて飯台のほうへいった。鍋前にいる旅装の客は、ぎょっとしたように首を擡げ、じっと外のようすに聞き耳をたてた。