일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

よるのくつ

夜の靴

横光 利一

横光 利一의 夜の靴(よるのくつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 107,056자 · 213화면

아오조라 문고

――こういうときには、私は振り落されそうな混雑した汽車に乗り鶴岡の街まで出て行くのだ。私の労働は汽車の昇降口で右を向いたり左に廻されたり、捻じ廻されることであって、これは相当に私には愉しみだ。

私は昨夜鶴岡の多介屋で一泊させて貰ったが、そのとき主人の佐々木氏が岸田劉生の果物図の軸物を懸けてくれた。淡彩の墨絵だが、しばらく芸術品から遠ざかっていた近ごろの生活中、一点ぽとりと滴り落ちて来た天の美禄を承けた気持ちで、日ごろ眼にする山川は私の眼から消え失せた。美を感じる歓びの能力が知性の根源だという新しい説には、私は賛成するものだ。旧哲学の顛覆していく場所もここからだろう。

帰って来て見ると、由良の老婆の利枝は、久左衛門の台所から、妹が宝のように隠してあった三年諸味の味噌を持ち出して、参右衛門の台所へ、どさりと置いた。そして、食べよ食べよと云いながら、

「あの婆アは慾ふかだでのう。こうして盗ってやらねば、くれたりするもんか。」

この三年諸味は清江が欲しくて、久左衛門の妻女に幾度頼んでもくれようとしなかったものである。また夕暮になってから、利枝は駈け込んで来て、