일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やこうちゅう

夜光虫

織田 作之助

織田 作之助의 夜光虫(やこうちゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,871자 · 134화면

아오조라 문고

――ほら、あそこに……」

小沢は寄って行って、ベルを鳴らした。暫らくすると、女中が寝巻のままで起きて来て、玄関をあけた。

小沢は娘を表へ待たせて、一人はいって行くと、

「部屋あいてませんか。いくら高くても結構です」

と、言いながら、女中の手に素早く十円札を三枚掴ませた。復員した時、三百円の新円を貰っていたのだ。

「お一人ですか」

「いや、女と一緒です」

「どうぞ……」

新円の効き目だった。

小沢は娘を呼びに出た。

そして、娘を自分の背中にかくすようにして、はいった。

女中はちらりと娘をみたが、さすがに連込み宿らしく、うさん臭そうな眼付きもせず、二階の部屋へ二人を案内した。

鍵の掛る、粗末なダブル寝台のある洋風の部屋だった。

女中は案内すると、すぐ出て行ったが、やがて、お茶と寝巻を持って来た。

「お名前をこれに……」

小沢は自分の姓名を書いて渡そうとすると、

「こちらさんのお名前もご一緒に……」

と、椅子の上で体をすくめている娘の方は見ずに、女中は言った。

小沢はちらと娘の顔を見た。

「雪子……」

娘は察して言った。

小沢は自分の名前の横に「妻雪子 二十歳」と書いて、女中に渡すと、