후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おおいがわおくやまのはなし
大井川奥山の話
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 大井川奥山の話(おおいがわおくやまのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,724자 · 20화면
急に火が恋しくなって急いで其方に下って行った。
この野営地は聖平のように絶好の場所ではないが、水も燃料も極めて豊富である。聖岳のシルエットが南に開けた谷の空に大きく立ちはだかって、中腹のあたり二条三条の雪がほの白く暮れ残っていた。もう遅くはあったし、それに霧もあがって宝石を蒔き散したような星空となったので、天幕は張らず草の上に拡げた儘、三人とも其中に潜り込んで寝た。朝起きて見ると夜露と人いきれで、天幕の外も内も水を打ったように濡れていた。
其翌日私は赤石岳に登って大聖寺平に下り、西河内岳に登る途中、大雷雨に遇い、奥西河内を少し下った水のある所で野営し、八日の早天に悪沢岳の頂上に立って、沼津辺を走る汽車や東京湾に浮ぶ汽船を眺め、房総半島から伊豆半島は勿論、遠く知多半島を超えて伊勢の海を望むなど無比の眺望を恣にし、更に小河内岳まで北進を続ける筈であったが、味噌も塩も尽きたので、止むなく井戸沢から小渋の谷に下りて大河原に出た。然し私の目的は大井川奥山の聖岳以南を紹介することを主として此稿を草したのであるから、比較的記文に乏しくない赤石岳以北は略することにしてしまった。