후리가나로 읽는 일본 고전
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たいしかんのしまつきかん
大使館の始末機関
海野 十三
海野 十三의 大使館の始末機関(たいしかんのしまつきかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,934자 · 20화면
「王老師、壁に穴があきましたよ。人体の形をした穴です」
「何じゃ」
「そして金の奴の姿が見えませんぞ。あっ、あの穴から、部屋の中をのぞいています。王老師、金は自分の身体で壁をぶちぬき、無事に廊下にとびだして、部屋の中をじろじろみているのですよ。可哀そうに死んだかも何もあるものですか」
「ふーん、これは想像に絶して、あの金博士め、手硬い奴じゃ」
この某国大使館の、いろいろある始末機関をそれからそれへと動員して使ってみたが、どういうわけか、たった一人の博士を片附けることは仲々容易に成功しなかった。
「王老師、どうしてくれる」
「待て、せっかちな!」
今や醤買石と王老師の間柄は、湯気の出るほど切迫していた。
「もう一つ、やってみることがある。これなら、きっとうまくいく」
「どうだかなあ、信用は出来ん」
「いや、これは確実だ。火薬炉の中につきおとして密閉し、電熱のスイッチを入れて、じゅうじゅう焼いてしまうのだ」
「本当にそのとおりいくのなら、大したものだが……」
「きっとうまくいく。さあ見て居れ。今、金博士が、あの廊下の角を曲ると、とたんに床が外れて、金の身体は奈落へおちる。