후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
「無眼流剣法指南」
の看板を認めました。
それを認めたのは天佑のようなもので、日中なら、かえって通り過ごしたかも知れません。
無眼流の名は今でこそあまり聞かないが、武術流祖録中に立派に存在する意義ある一流。
町並になっている狭い間口の一方を、少しばかり道場構えにして、一方の畳の上ではしらが頭の一人の爺さんが、絵馬の中にうずまって、しきりに絵馬をかいている。その絵馬をかくための燈の光が、取入れた看板に反射していたものですから、それで兵馬が「無眼流剣法指南」の看板を辛うじて認めることができたのです。
無眼流の名を珍しとする兵馬は、ここを素通りすることができないで、
「無眼流の道場というのは、御当家でございますか」
腰をかがめて丁寧にものを訊ねました。
その時に絵馬をかいていたおやじが、大きな眼鏡越しにジロリと兵馬を見て、
「はいはい」
と答えました。
「先生は御在宅でございますか」
「はい」
「御在宅ならばお目通りを致したいものでござります」
「はい、お前さんは何しにおいでになりましたか」
「無眼流指南の表札を拝見致しましたゆえに、先生にお目通りを願って、できることなら、一手の御指南にあずかりたいものと存じまして……」