일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면

아오조라 문고

「茂ちゃん、どこへ行ってしまった、悲しい」

といって弁信が泣きました。

もう呼んでも駄目だと思ったのでしょう、提灯をさげたまま、しょんぼりと、宮の台の原の真中に立ちつくしています。

「拐されたんだよ、連れて行ったのは、さきほどお寺を見に来た旅の大工だといったあの人に違いない、それだから茂ちゃんが隠れたのだ、わたしも訝しいとは思いました、訝しいとは思ったけれど、まさか……と油断していたのが過ちでした」

弁信は、なお暫くの間、そこに立ったままです。

一時は気がつくと、ハッとして狂気のように驚いたけれども、その驚いた間にも、提灯をつけて飛び出したほどの弁信です。なぜならば、盲目であり、勘のよいことにおいて倫を絶している弁信自身が、提灯をつけなければ夜歩きのできないはずはないのです。それを、その際どい場合にも、寺の名の入った提灯をつけて、そうして飛び出したほどの弁信ですから、いかなる感情の切迫の際でも、理性は冷静に働いているのです。冷静に働く理性と、判断力と、記憶力と、それに倫を絶した勘という直覚力が加わると、他に向ってあせることの愚なのを考えて、自らの能力に訴えることの有利なるを悟らないわけにはゆきません。