후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
といって、こういう男の義憤も、一概に軽んずるというわけにはゆきますまい。
「私だって男だ」
浅吉は、わくわくとして、ひとり憤りを発していましたが、まだ誰も帰って来ません。自分ひとり、腹を立っているのだということがわかりました。
三十
机竜之助はこの日、湯の宿を出て小梨平の方へ歩いて行きました。
かたばみの紋のついた黒の着流しのままで、頭と面は、頭巾ですっぽりとつつんではいるが、その頭巾なるものが、宗十郎というものでもなく、山岡でもなく、兜頭巾でもなく、また山国でよく用うるかんぜん帽子というものでもなく、ただ、あたりまえの黒縮緬の女頭巾を、ぐるぐるとまいて山法師のかとうを見るように、眼ばかり出したものです。
四面はみな雪ですけれども、山ふところは小春日和。
白樺や桂の木の多いところをくぐり、ツガザクラの生えたところをさまよい、渓流に逢っては石をたたいて見、丸木橋へ来ては暫くその尺度をうかがって、スルスルと渡りきり、雑草多きところでは衣裳を裾模様のように染め、ある時は呼吸せわしく、ある時は寛々として、上りつ下りつして行きました。
このごろは、だいぶ身体もよくなったせいでしょう、こうしているところを前から見ても、横から見ても、誰も病人と見る者はないほどに、姿勢もしゃんとしているし、カーヴの甚だ急