후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,722자 · 286화면
いざやと壺振りが、勢い込んで身構えをする。
二三番するうちに、新入者がまた二三枚加わる。加わった当座は多少の目が出ると、有頂天になり、やがてそのつぎは元も子もなくして、着物までも脱ぎにかかる。取られれば取られるほど、眼が上ずってしまう有様が見ていられない。
こうなってみると駒井甚三郎も、相手を憚ってはいられない。そこで思いきって、一座の方へ進み出でました。
「これこれ、お前たち、いいかげんにしたらいいだろう」
「何が何だと……」
諸肌脱ぎで壺振りをやっていたのが、まずムキになって駒井に食ってかかりました。
「そういうことをしてはいけない、乗合いのものが迷惑する」
と駒井が厳然としていいました。
しかし、この遊民どもは、駒井が前の甲府勤番支配であって、ともかくも一国一城を預かって、牧民の職をつとめた経歴のある英才と知る由もない。このことばには荘重なものがあって、厳として警告する態度はあなどり難いものがあったとはいえ、今、異様の風采をして、ことには女にも見まほしいところの青年の美男子であるところに、彼等の軽侮のつけ目がある。そうして見廻したところ、相手は一人であるのに、自分たちは血をすすった一味徒党でかたまっている。