후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
そうして、次にその一枚を取除くと、従って現われた第二枚。
「うーむ」
それを白雲は、またも長く唸って眺め入り、
「どうも、わからない、珍しい見物だ」
と繰返して呟きました。
いよいよわからなくなりました。これは以前の油絵とは違っているが、たしかに一種の絵具で描いてあります。そうして画風も全く変っており、時代も、それよりはずっと古いのみならず、絵の輪廓の要部が線で描いてあることが、白雲を驚かせました。
西洋画の驚異は色と形である、東洋画の偉大は線と点とである、というように信じきっていた白雲の眼には、この線と色とを調合した異風の絵に会して、わからなくなったのも無理はありません。時代でいえば十四世紀から十五世紀頃の物でしょうが、それすら白雲にはわからない。
その翌日から田山白雲は、右の一間に納まって、二つの洋画の額面をかたみがわりに睨めておりました。
お角が、お梅と、男衆とを連れて、熱海へ旅立ったのは間もないことです。
留守中の万事は抜かりなく整えておいて、別に若干の金を白雲のために供えて立ちましたが、その後で封を切って見ると、五十両あったので、さすがの白雲も、この女の気前のよいことに、ちょっと度胆を抜かれた形であります。