후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
こうして今や上州の坂本から二里三十四丁二十七間の丁場を越えて、信濃の国、軽井沢の宿に着いたというわけであります。
軽井沢へ来て、酔眼をみはって見ると、その風物のいとど著しいのに、道庵は眼をきょろつかせないわけにはゆきません。
空を見れば浅間ヶ岳が燃ゆる思いの煙をなびかせ、地を見れば三宿の情調が、いとど旅感をそそるに堪えている。七十八軒の本宿に、二十四軒の旅籠屋。紅白粉の飯盛女に、みとれるようなあだっぽいのがいる。なるほどこれでは、道中筋のお侍たちがブン流してお差控えを食うのも無理はないと、いい年をした道庵が、よけいなところへ同情をしながら歩きました。
道庵先生は玉屋の店の縁先へ腰をかけて足を取り、洗足のお湯の中へ足を浸していると、旅籠屋の軒場軒場の行燈に火が入りました。それをながめると道庵は、足を洗うことを打忘れ、
「ははあ、初雁もとまるや恋の軽井沢、とはこれだ、この情味には蜀山も参ったげな」
事実、江戸を出て以来の情景に、道庵がすっかり感嘆しました。
ところが、そこへ、おあつらえ向きに遠く追分節が聞え出したものだから、道庵がまた嬉しくなりました。