일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,962자 · 145화면

아오조라 문고

そのくせ、蝋のような面の色が、みるみる白くなってゆくものですから、お雪は、自分の身体そのものが、ずんずん冷たくなってゆくような心地がして、

「先生、焦らさないように願います、わたし、心配でたまりません、後生ですから、お目ざめくださいまし。それとも、もしや、あなたは……生きておいでなのでしょうね、もしや……もしや、もしや」

お雪は、ついに鎧櫃にしがみついて見ると、これは透かし物のような鎧櫃の前立の文字に、ありありと、

「俗名机竜之助霊位」

「おや――」

――お雪はついに声をあげて叫びました。

七

「どうしたのです、お雪ちゃん」

事はまさに反対で、声の限り人を呼びさまし、呼びさますことに絶望の揚句、絶叫したその声を聞いて、かえって呼びさまされたのは、当のお雪ちゃんで、呼びさましたその人が、鎧櫃の中にあって、返答もなく、表情もなく、微動もなく、蝋のように面の色の白かった人。

しかも、ところは窮屈な鎧櫃の中ではなく、飛騨の国の平湯の温泉の一間、せんだって宇津木兵馬もこの室に宿り、仏頂寺、丸山の徒もここに来り、その時の鎧櫃、物の具の体、あの時と、ちっとも変らない一室の中でありました。