후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,467자 · 168화면
「へえ、してみると、あのお蘭さんというみずけたっぷりなお部屋様をそそのかして連れ出したのが、この兄さんだろうと、今以て疑念が解けなさらねえとこういうわけなんですか」
「ところが、実のところは、それもすっかり疑いが解けてしまったはずなんですけれども、どうも、それでもなんだか臭いところがあると思われてたまらないのさ」
「御念の入ったわけだが……どうもわっしにゃ呑込めねえ」
「それじゃ、疑いのすっかり晴れた理由と、まだ晴れないわけとを、よく説きわけて上げるから、お聞きなさいよ」
と言って福松は、がんりきの手から長煙管をひったくるように受取って一服のみ、
「わたしは、お代官をやっつけて、お蘭さんはどこぞへさらって行って隠して置く悪い奴は、最初のうちは、てっきりお前さんのした仕事のように思われてならなかったのさ、ところが、きのうになってようやく確かな筋から聞いたところによると、お代官を殺したのは、ある腕の利いた浪人者で、それがお蘭さんとかねて出来ていて、お蘭さんが手引をしてあんなことをさせ、そうしてあらかじめ早駕籠を用意して置いて、人が追いかける時分には、もう国境を出てしまって、手がつけられなくなっている、ということを聞いたから、それで安心しましたの」