후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,467자 · 168화면
世間並みのやり手は、芝居がかりで世間を欺くが、信長ときてはお能がかりだ。
人間五十年、化転の内を較ぶれば……
道庵先生はこの時、異様な声を張り上げて、繰返し繰返しこの文句を唸り出しましたので、さてこそと集まるほどのものが、いよいよ眼と眼を見合わせました。
この異様なる音律を、繰返し繰返ししているうちに、道庵先生の自己感激が著しく内攻して来たと見ると、音声だけでなくて、一種異様なる身体の律動をはじめてしまいました。
しかし、それとても、無学文盲なるこの辺の児童走卒にこそ、道庵先生の為すところのすべてが異様にも異常にも感ぜられるのだが、実際はお得意の喜多流(?)によって、謡につれて徐ろに、仕舞と称する高尚なる身体の旋律運動を試みているだけのものなのです。
この先生が、馬鹿噺子にかけては古今きっての自称大家であることは、知るものは誰も知っているところだが、それよりも一段と高尚なるお能と仕舞とに就いても、これほどの造詣があるということを買ってくれる人のいないのが浅ましいことではないか。
しかし、御当人は、買ってくれる人があろうがあるまいが、御当人の自己感激は、こうしていよいよ深み行くばかりで、もはや眼中に清洲の城址も無く、あたり近所の児童走卒も無く、古英雄信長もなく、今川義元もなく、ただ人生五十年の夢幻と、他生