후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
芸妓の福松は、人情を立てれば身が立たない思惑から、兵馬を促し立てました。
百十七
かくて宇津木兵馬は、芸妓の福松を先に立てて、小鳥峠を下りにかかりました。
後ろには仏頂寺、丸山の血みどろの世界がある。前には、鬢の毛のほつれた、乳のように白い女の襟足がある。
自分の足どりが重いのは、ぐるぐると展開する地獄変の世界の悩みばかりではない、懐中には三百両という大金が入っている。これは高山の新お代官胡見沢の愛妾お蘭どののお手元金であったのを、がんりきの百というやくざ野郎がちょろまかして来て、それをこの芸妓の福松に預けて、預けっぱなしになってしまったそれです。
三百両の金は重い、兵馬としても、今までにこれだけの金を持ったことがない。いま一緒に旅をするようになったこの女は、この金は当然、自分たちに授かったものだから、自分たちがこれからの身の振り方の用金にする――
女は言う、三百両のお宝があれば、二人水入らずで日本中の名所めぐりができます――また言う、わたしの知っている加賀の金沢へ落着いて、そこで、この三百両のお宝を資本にして、自前で稼ぎましょうよ、あなた兄さんになって頂戴――あたし、あなたには何も苦労させないで、立派に過して見せますよ。