후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
土間を見ると、二頭の狼がいる。一頭は完全に絶息しているが、一頭はまだ腹に浪を打たせている。右の完全に絶息している奴は、思うに、この親分のために、一拳の下になぐり殺されたものらしい。それから、まだ息を存している奴は、手捕りにしての土産物らしい。
若い者たちは、鬼を一拳の下になぐり殺したこの親分の底の知れない腕っぷしと、肝っ玉に、ひたすら恐れ入っているらしい。
百六十一
天めぐり、地は転じて、ここは比叡山、四明ヶ岳の絶頂、将門石の上に立って、洛中と洛外とを指呼のうちに置きながら、物語りをしている三人の壮士。
そのうちの一人は南条力であって、もう一人は五十嵐甲子雄――この二人は、勤王方の志士であって、主として関八州を流浪して、他日の大事のために、地の理を見て置くのつとめを行いました。
ことに甲斐の地は、関東第一の天嶮であって、守るに易く攻むるに難い。天下の大事を為すものは、まずこの土地を閑却してはならないと、かの地に潜入して、ついに幕府のために捕われ、甲府城内の牢屋に繋がれていたことは既記の通りであります。そうしているうちに破牢を遂行して、その行きがけの道づれに宇津木兵馬をも拉して去り、はからず甲府勤番支配駒井能登守の邸内に逃げ込んだことも既報の通りであります。