후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
と、教養があり、寛容の徳を備えた留守番が、微笑をもって返答するものですから、ここでまた道庵がいい気になり、
「わしゃあね、さいぜん、大通寺長浜別院というのをたずねてみたんだがね、思ったより宏大なる建築に驚かされましたね、京大阪なら知らぬこと、長浜なんてところに、あんな大きなお寺があるたあ、お釈迦様でも気がつくめえ、とすっかり胆を抜かれちゃいましたような次第でげす。さてまた、この次に由緒ある知善院をたずねるのだが、今度こそ胆を抜かれねえように、臍下に落着けて、たずねて来て見ると、どうでしょう、今度はまた、あんまり見かけがケチなんで、正直のところ力負けがしてしまいましたような儀でげす」
「いや、それはそれは、せっかくの御期待にそむいて恐縮でござるが、長浜の宝生山の知善院というのは、当所のほかにはござらぬ。して、その御用向は……」
「別に、特別の御用向という次第でもござらぬが、承るところによると、御当寺には、天下無二の寺宝がおよそ五通り備えてござる――由を、不破の関守氏より承りましたるにより、わざわざ、拝見に罷り出たような次第でげして」
「ははあ――それは、見らるる通りの貧寺でも、相当の歴史をもっておりまする故に、少々の寺宝もないという次第ではござらぬが、天下無二の無三のというようにおっしゃられると恐縮いたす」