후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 254,021자 · 495화면
駈落者といえば、今日はまた駈落の流行る日でもあったわい。こっちの奴は、ウスノロとたあいもない馬鹿娘の一対だが、鹿又の渡頭で見たのはいささか類を異にしていた。
ことに、あの羽二重紋服のままに縛られて引き立てられたあいつは、美しい男だったな。無論ウスノロとは比較にならない。どうやら昔物語にある平井権八といったような男っぷりだ。当然、あれが南部の家老の娘なるものを誘拐して立退いた奴だとは想像されるが、さて相手の家老の娘というのはどこへどう納まった。その先途を見届けてやりたいような気持もする。
どうも四辺が静かなものだ。しかし同じ静かさにしても、この時、このところは、少々静かさの調子が違っている。
奥州へ来て、ところがらだけに、安達の一つ家といったような気分だな。もう鬼婆あも出まいが、こうしていると、まだ何か一幕ありそうな気がしてならぬ。
こういうあたり運のいい晩には、事のついでに、あの七兵衛というへんな老爺が、またひょっこりとそこいらの戸の透間からやって来ないとも限らん。玉蕉女史の離れの一間、忍びの間は芝居だったな。さすがのおれも、ちょっと身の毛がよだったよ。