후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 178,374자 · 345화면
ありける、好色の道、罪ふかきことなれば、後までもかくぞありける、その女の母も同じ時に改葬しけるに、遥かに先だち死にたりける者なれども、この体かはらでつづきながらにありける」
そこへ、また一つの魔がさして来ました。今までのは、偶然がもたらした内からの魔でありましたが、今度は外からさした魔であります。
「あれ、何かさし入りました」
書巻の眼は鞠のように飛んで、戸締りの桟に向ったのは、その戸の外で、縁の近くに忍び寄った、外からの何者かの気配があるからです。
昨晩、花尻の森から人魂が飛んだのも、ちょうどこの時刻でありました。
六十三
今までは、内からさした魔であるのに、こんどのは、まさしく外からさした魔でなければならない。
「あっ!」
と、総身に水をかけられたように、立ち上った途端に、硯の水をひっくり返してしまいました。机の上に書きさしの紙がべっとり、せっかく六道能化まで来た校合の上に、硯の海が覆って、黒漆の崑崙が跳り出します。
あわててそれを拭き、それを取りのけ、それをあしらい、しているうちに、また机の前へ坐り直しはしたが、ぞくぞくとして寒気がこうじ、肌がこんなに粟になる。