후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,838자 · 204화면
多くの人が、この種の放蕩漢になれないのは、前に言う如く、まず恋愛を教えられたその枷なので――恋愛あるが故に妻があり、妻あるが故に子があり、子があるが故に隣り社会のお附合いに柔順にならなければならない弱味を、人間というものが体得してくる。そうして、人間は完全に原始人への逆転を防止されて、善良なる国民に馴致されると共に、自己本来の旅心は極度の暴圧を蒙っている。古来、人間に加えられた重大なる抑圧と、苛辣なる課税の筆頭は恋愛でありました。
石巻へ来て、ともかく、ここで一泊の上、一石三鳥の使命を再検討しなければならない自省心によって、白雲の漂浪性が取りとめられたようなもので、もしこのことなくば、白雲の今度の旅にも全く糸目というものがなく、このまま三日月の円くなり、明月の三日月になるまで、南部領あたりを巡っていたかも知れないのです。
石巻の港の、田代屋とある宿へ泊りを求めて、さて、第一次に為すべきことは、よき道案内の地図を求めることでした。相当の絵図は、船で駒井の文庫から写し取って来たものの、内地のくわしいのになると、その土地で求めるか、或いは実地について、聴取図、見とり図のようなものを作って置いてかからねばならぬ。