후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,838자 · 204화면
の要地を占めていた毛利元就の知識となることは不自然ではない。元就が最期の時に、あれを利用したのは、元就その人の教養と遠慮とを知るに最も適格な話として受け容れられるということなどを説明して聞かせてくれた。そのあと、お松が、
「殿様、こんなに結構な御本ですけれども、ただ一カ所、ほんとうになさけないと思うことがございます」
「それは何です」
「イソホさまが、養子に御教訓なさる言葉のうちに、『妻に心を許すな、平生、意見を加えい、すべて女は弱いによって、悪には入り易く、善には至り難いぞ』とあるのと、それから、『大事を妻に洩すな、おんなは知恵浅く、無遠慮なるによって、他に洩して仇となるぞ』とありますが、仏様のお教えにも女は成仏ができない、孔子様も女子と小人など仰せられまして、女をたのみ難いものになさるのは、東洋の国々ばっかりかと思いましたら、この御本のように、西洋でもやはり女は浅ましいものとなっておりますのが、真実のこととは申しながら、なさけない思いがいたします」
「うむ、全部がそうというわけでもなかろうが――」
と言って、駒井は肯定するような、しないような返事をしました。