후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면
ドコへ行っても、誰に聞いても、西郷はエライ、西郷は大きい、西郷は英雄豪傑だと、西郷の独り舞台のようにばっかりいうものですから、今度はひとつ、その西郷どんというのを見てやりたいと思いました」
「どんな奴だ」
「そりゃ、わっしどもが見ても、たしかに凡人じゃございません」
「そうか、ふかし立てのいも位にゃ食えそうな奴かい」
と神尾が悪口を言いました。これは、あんまり出来のいい、品のいい悪口ではありませんでしたけれど、神尾もこのごろは、少し品が落ちているとはいいながら、天下の直参だという気位はドコかにひらめかないという限りはない。西郷そのものが、いかに一代の人気を背負って立とうとも、なんの薩摩の陪臣が、という気性はドコかに持って生れているはずだから、この際神尾として、西郷如きを眼中に置かぬという風采も、ありそうなことです。
「ともかく、人物が大きうございますよ、その大きさでは、まずまず、ちょっと当代には類がございますまいよ」
と七兵衛が、相変らずの調子でつづけてゆくと、神尾は白々しく、
「人物がそんなに大きけりゃ、相撲取にしちゃどうだ」
と言ったのは、多少、皮肉のつもりでしょう。