후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 285,635자 · 558화면
地蔵菩薩の霊場であります。しかし、その発願主はむしろお松というのが至当で、お松が、与八さん、どうしても、ここへこういうものをお立てなさい――そのお地蔵様も、お前さんが諸方で頼まれてこしらえるより、もう少し大きいの、大菩薩峠の上へのぼせたほどのものでなくとも、かなり目に立つようなものをおこしらえなさい、そうして、お堂も形ばかりでも屋根のあるのを、お立て申して上げようじゃないか――とお松が発願して、そうしてここへ、これだけのものを立てさせたのです。
なにゆえに、ことさらに、こんな、格別、形勝の地ともいえないところへ――ことに、ほとんど街道に沿うて――この街道は、江戸からいえば、大菩薩峠に通ずるの甲州裏街道であり、こちら方面からいえば、江戸街道であるが――この物淋しい野中の街道の、人家には程遠いところへ、何の縁故で、お松が与八にすすめてお地蔵様を立てさせたのか。
それにはそれで、なるほどと思われる理由があるのです。つまり、このところこそ、十九年以前に、与八が何者かの手によって捨てられたところで、同時に何人かの手によって拾われたところなのです。捨てられるのと、拾われるのは、大抵の場合、ほぼ時を同じうしていなければならぬ。