일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

求めんとして与えられず、掌の中へ入れてもらいながら、それを受取ることを知らず、千里の遠くを見ながら、寸前の暗黒を如何ともすることのできない悲劇、喜劇は、この人間の世に無数であるのみならず、天上においても、無辺際に繰返されている。

この場合、白骨温泉に落合った二ツの星が、どちらが惑星で、どちらが彗星だか知らないが、二つ共に、一定の軌道をめぐっていないことだけはたしかのようです。

従来、五年半の周期で太陽をめぐっていたレキセル彗星が、千七百七十九年、木星に接近したために、どうした変動か行方不明になって、今日まで出て来ないということです。

これに反してブルック彗星は、同じ星に接近したために、従来二十七年の周期が七年に短縮されてしまったということです。

地球人は、とうにハリー彗星と衝突していたはずだが、その衝突の酣わなる時も、われわれは何の異状なく、今、現に大衝突をしつつあるのだという自覚にも、現象にも、触るることなしに、無事安穏に通過してしまいました。

昭和三年七月三日(西暦千九百二十八年)江戸川大曲で電車の大衝突があった日の数分前、同じ地点を通過した大菩薩峠の著者は、現在、武州御岳山麓の道場でこの小説の筆を執っているが、その数分時が、著者にもたらす運命の禍福に至っては、著者自身といえども予知することはでき