일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

、結婚の際の御内約を今日、お許し下さるように」

といって、ようやく加藤家を去ってしまったのは、つい近年のこと。

銀杏加藤の家を去って後に、この奥方は清洲へ移って、広大な屋敷の中へ、質素な住居をたて、心利いた二三の人を召使って、静かに引籠っているということ。

これが、奥方が結婚最初からの約束でもあり、自分の理想でもあったらしく、そこに引籠って、その生活を楽しみ、仏学を究め、和歌をたしなむことに、余念がないという。

主人へは、そのお気に入りの者で、賤しからぬ召使の女、それは主人が、かねて内々目をかけていた若い娘を推薦して置いて――事実上の円満離縁をテキパキと手際よくかたづけて、この新生活に入ってしまったのです。

それは上述の如く、結婚以前に、世継が定まる機会を待って、この事あるべき充分の理解が届いていたから、当主も干渉を試むる余地がなく、かくて理想通りの――形をたれこめて、心を自由にする新生活が得られたわけです。さだめてお淋しいことでしょうという者もあれば、ほんとにお羨ましい身分という者もある。

惜しいという者もあるし、惜しからずという者もある。

同じ隠退なら、尼寺にでも入りそうなものを、あの水々しさそのままで行いすまされようとなさるのはあぶない。