후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
再び動き出そうとした時、その美少年は再びさしとめて、
「あいや、憚りながら、もう一度、お乗物をお戻し下さい。実は、拙者、ただいま思案いたしたところによりますると、この先、また、我々同様のものあって、お乗物に御無礼を致さぬとも限らぬ――つきまして、ここ一刻ほどの間、あれなる松林の中にて御休息あってはいかがでござろう、そのうち、我々の求むるところの目的が果されさえ致すことならば、次の駅まで人を以てお送り申し上げてもよろしい、暫時、あれなる松林にお控え下さるまいか」
その申入れをお角はことごとく受入れて、この一行は道を枉げて、その松林の中の松の木蔭のほどよいところに駕籠を置き、そこでしばらく休む。
一行を、ここへ導いておいてから、右の美少年は、再び街道へ取って返しました。
果して、これは昨日の喧嘩の引返し幕だ、しかもこの幕が本幕だ、これはお詫びでは済まない、わたしたちは、見ようとしても見られない本芝居を、見せられる羽目となった。
ほどなく――二挺の駕籠が――その駕籠と従者との並木から現われたのを見た瞬間、松林の方からバラバラと姿を現わして、さいぜんの美少年のところまで走せつけた三人の者。