후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
不意にその火が消えたとすれば、多少狼狽の気味が見えなければならないのに、そんな気ぶりは微塵もないし、たったいま尺八を吹いたばかりで、もう燈火を消して寝込んでしまったとも思われない。
兵馬は、変なところへ引込まれたような気になりました。
そこで兵馬は、茫々然として自失するの思いです。跫音に導かれて、かえって無人の曠野へ連れて来られたような心持を如何ともすることができません。
今の先、尺八の音のした室の前をも、兵馬は通るには通ったのです。それも、忍びやかに通ったのではなく、堂々と通り過ぎたのだが、人の気配を、どうしても感得することができずにしまいました。
そうして、自分の部屋へ帰って来て見ると、六曲屏風が一つ、自分の寝床の前に立てめぐらしてありました。
まあ、すべてにおいて、入りかわり立ちかわり、親切と好意を示してくれる人がある。
独り寝の旅の枕が寒かろうとして、屏風を持って来て貸してくれたのは、宿屋が客に対する商売気の親切ではなく、同宿の冬籠りの客同士の思いやりから出ているのだ。
有難いと思って、もうかなり更けていることでもあるから――但しこの座敷には、最初から行燈の火が細目にしてあったものです。